「急須といえば、常滑が優秀」
陶器の急須で人気の常滑といえば、赤茶色でツヤッとした昔ながらの急須です。
そんな常滑で100年以上続く、窯元さんが作るスマートすぎる素敵急須、JINSUIさんの「TOKI」のご紹介。
時を忘れ、お茶を飲み
そして、時を思い出す。
職人さんの世界の中ではお茶を愉しむ時間を「時わすれ」というそうです。
そんな“時”を愉しむ為に生まれた急須が
この「TOKI」
▲左がTOKI 丸、右がIROIRO
JINSUIさんの急須のもう一つのシリーズ「IROIRO」は、昔ながらの常滑急須をベースに製作されていますが、
「TOKI」はより洗練されたシャレオツデザインとなっています。
IROIROの丸と同じくコロンとした見た目に、細く長くスッキリとした持ち手がついています。
長くて細い持ち手は、見た目の美しさも
あるけれど、スッと取りやすく、
急須が軽いので指を3本かけるだけで持ち上げることができる。
IROIROの太くて短い持ち手は、
ぎゅっと握るスタイルになるけれど、
指を添えるだけで扱えるというのは意外にも取り回しのしやすいというメリットがありました。
IROIROシリーズでも、説明をしていますが常滑の急須には「蓋すり」という独自の技法が施されています。
蓋がしっかりと隙間なく合うよう擦り合わされるこの技法は、不要な凸凹が一切ないよう、
何度も研磨が施され、塗装が終わってもさらに研磨し、寸分の狂いのない職人技の「ピッタリ蓋」が生まれるというもの。
隙間がないので、しっかりと蒸らすことが
できるし、ちょっと傾けたぐらいじゃあ、
このとーり!
蓋がズレて落ちちゃうなんてことも
ありません。
持ち手部分は空洞になっています。
穴が空いていることで放熱性が良くなり、持ち手が熱くなっちゃうということがなく、
そして更に、その均一に削ぎ落とされたエッジの美しさを愉しむことができるという素晴らしさ。
急須の本体には、胴穴という茶漉しの役割
の穴が直接無数に空けられていて、
しっかりと最後までお茶を注ぎ切ることができます。
茶漉しを使わなくても、直接茶葉を入れてお湯を注げば良いので楽。
胴穴は意外と詰まりにくく、しっかりと清潔に保つことができます。
持ち手はさることながら、TOKIの急須はあらゆる部分がミニマム。
蓋の取手の部分も、小さく、でも指を引っ掛けやすいこだわった形。
注ぎ口も小さめなので、
お茶が一気に出ることなく、湯呑みへと注がれる情景はとても上品です。
上品ですっきりとした立ち姿の急須、TOKI。
その使い勝手の良さはIROIROと変わらず素晴らしく、洗練されたフォルムと使い勝手はまさに、「時わすれ」にふさわしい。
お茶を愉しみ、ゆるりとした時間を過ごす。
急須1つで過ごせる楽しいひとときもあるかもしれません。
カラー追加いたしました
(2023.11.29追記)
SHIROHAI(グレー)のカラーに、
SUMIKURO(黒)とKINARI(生成り)を仲間入りしました。
全3色カラー全てラインナップです。
SUMIKUROはかっこいいシックな印象で、
若干マットではありつつも表面をならしているためかマットの中でもちょっと艶っぽく釉薬がかけられている仕上がり。
KINARIはSHIROHAIと同じ素地のような控えめのざらっとした質感に、土感を感じられるようなカラーリングが印象的。
優しい空気を纏ったカラーです。
どのカラーも素敵なJINSUI TOKI。
すでにお持ちの食器や、お部屋のイメージにあわせてコーディネートなんてのもいいかもしれません。
平たいタイプ仲間入り
(2024.3.24追記)
TOKIの急須、丸っこいタイプとは別に実は平たいタイプもあって
遅ればせながら平たいタイプも仲間入りしました。
1杯分を入れられる急須。
とても薄いのであまり見たことがない形状かもしれないけれど、
実はこの形状にすることでしっかりと茶葉が蒸され開き、
茶葉のえぐみや苦味の抽出を抑えながらまろやかなお茶を濃く出してくれるという素晴らしい形なんです。
お茶をたっぷり飲む。というものではないけれど、
お茶の美味しさをより深く堪能できる急須。
自分だけの上質な一杯のために。
食後や休息タイムに手に取ってみてはいかがでしょうか。
▲パッケージ(全カラー同じパッケージとなります。)