愛知県常滑市は、
常滑焼の生産地として有名な地域。
そんな常滑で100年以上続く窯元さんが
日々作り上げている急須があります。
それがこの、JINSUIのIROIROシリーズ。
少しざらっとした素地のような質感で
陶器らしい優しい雰囲気がありつつも、シャープで静かな色味が印象的なこの急須。
急須らしからぬ、シンプルでミニマムなフォルムが、とっても良い仕上がりとなっています。
急須は実はオープン当初から、
絶対入れたいと思っていたアイテムで。
でも、ほとんどが急須ラインナップに
入りは落ち...入りは落ち...を繰り返していました。
そうして、4年かけてようやく
出会ったJINSUIさん。
最初の手にした時の衝撃は、重厚感のある雰囲気とは裏腹にとても軽かったこと。
これが、想像の何倍も軽いんです。
急須って絶対にお湯を入れるから
本体にプラスで重みがかかる。
だからできるなら軽い方が
扱いやすいんです。
軽さの要因は土の性質もあるかもしれませんが、余分なものをきちんと削ぎ落としているからこそ生まれるものなのだろうと窯元さんにお邪魔して確信することができました。
JINSUIさんの急須は製作工程に研磨と点検が何度も入ります。
1度や2度ではなく、何度も手を加えることで洗練された仕上がりになっているんです。
いろんな人の目と労力をかけてひとつひとつ出来上がっていく、本当の意味で「良い」と思えるものづくり。
その良さは使った時にも垣間見ることができました。
まず、一つは持ち手の部分。
くびれた持ち手は指をかけやすく、
空洞の部分はできるだけ厚みを取りすぎないよう洗練されたフォルムになっています。
お湯を入れると、急須本体は熱を持ち、
熱くなりますが、持ち手は不思議と熱くなりません。
放熱しやすい構造になっているから、
安心してしっかりと握ることができます。
少しグレー味が強く濃く写っています。
そしてもうひとつのいいところは、
蓋がぴったりとはまり動くことがなく、しっかり蒸らせるということ。
「蓋すり」という特有の工程により、蓋をした際に少しの溝ができないようにと、研磨の工程が塗装をかけた後にも行われます。
まるで磁石がついているかのようにすっぽりとハマる蓋は、ずれにくくカタカタすることはありません。
もう片方の手で蓋を抑える必要もなく、指一本軽く添えるだけでお茶を注ぐことができます。
急須本体に、茶漉しとなる穴が空いているので茶葉は直接入れてOK。
小さすぎず、大きすぎずの無数の穴がしっかりとお茶を注ぎることができるよう急須の形に合わせた形状で、それも広めに施されています。
▲01 / 丸290ml
▲02 / 460ml
▲03 / 700ml
深さがあるので縦長の楕円状になっています。
しっかりと空いた胴穴によって、お茶をしっかりと最後の1滴まで注ぎ切ることができます。
(そして水切れもとてつもなく、良いです。)
お茶の正式な入れ方、最後に「振って注ぎ切る」も蓋のフィット感と急須の軽さによって、やりやすい。
中を開けると注ぎ切られた茶葉が緑の壁を作っていました。
IROIROシリーズの急須は
容量と形違いで3種類あります。
まずは一番小さなコロンとした丸急須。
290ml注ぐことができ、小さな湯呑みで2杯分入れることができます。
続いて円柱型、460ml
丸急須よりどっしりとした雰囲気の形状で、こちらの形状は460ml以外にも、同じ形で深さ違いの700mlもあります。
たくさん飲みたいんだ!という方や、大勢に一気にお茶を提供したい方におすすめです。
急須というと緑茶をイメージしてしまうかもしれませんが、紅茶などを入れるときに仕様してももちろんOK。
▲460mlのみ、高さがない分たくさんお湯を入れて、傾けた時に漏れ出さないように上部の穴の形状が少し狭まっています。
▲700mlと丸290ml
自信を持って、急須ならこれがいいよ!といえるJINSUIさんの急須たち。
他と何が違うんだろう?と疑問に感じてしまう人も、一度使えばその急須の良さに驚愕するに違いありません。
ホワイト追加
(2024.3.9更新)
グレーと同じざらりとした質感で色違いのホワイトを仲間入りしました。
優しい色合いのベージュ味を帯びたカラー。
TOKIのKINARIと同じカラーです。
柔らかい印象のホワイト、
シックな印象のグレー。
お好みはどちらでしょう。
▲パッケージ